- FXと外為とデルタ
- [編集] 表現
初期の絵は、人物も風景も線が粗く、かなり雑である。ところが、(明確な区分分けは出来ないが) 第4巻前後から回を増す事に絵が上達していき、風景は緻密・精密に描写されるようになった。描き手の腕が上がっていく様子を観察する読者は、頼もしさを実感する事になる。第7巻前後から、絵は安定期に入る。しかし、4巻前後から7巻前後までの絵は、ほぼ完全に当時アシスタントの沖さやかの絵そのものであり(彼女の作品と見比べれば一目瞭然)、更に8巻以降とその後の古谷作品に関しても、沖がアシスタントをしていた時期や初期と較べて、画風があまりにも違いすぎているため、話は面白いが絵が下手すぎることを理由に、編集者が密かに作画担当をあてがうなどして、古谷実自身は途中から(稲中以降の作品に関しても)全く絵を描いていないのでは、という意見もある。
また、コマ割りも独特であり、ギャグの場面を唐突かつタイミング良く描写することで独特のギャグワールドを展開している。「読まなければわからない」と評価されるのもこの独特のタイミングが全編にわたって行き届いているからであろう。
[編集] ギャグ
ギャグはかなり暴走気味に発せられる。暴力ネタの他、スカトロネタも多くかなり下品。
芸能人のそっくりさんが多く登場している。初期では、同級生に井上陽水のそっくりさん・井上が居た。練習試合をするおばさんグループには、土井たか子のパロ・土井と松田聖子のパロ・松田が居る。前野・田中御用達の大人のおもちゃの店の店長・加山はどう見ても加山雄三である。別の意味でのそっくりさんも存在しており、田原俊彦の名前だけのそっくりさん「田原年彦」が登場している(外見は一切似ていない。また、「変な顔勝負」の助っ人として前野にスカウトされたこともある)。
そして、昔のテレビ番組、プロレスとプロ野球のパロディのネタがかなり多い。元ネタを知らない読者には全く理解できない箇所も少なくない。
またミュージシャンのコーネリアスのファンだったらしく、登場人物の着ている服に彼のロゴを入れたり、小山田圭吾をモデルにしたと思われるキャラを登場させたりしている。
[編集] 最終回
最終話の副題は、「終わり終わり」。皆で、卓球部に入部した日を回顧している。そして時間が現在に戻り、いつもの騒ぎが始まる寸前で物語は終わる。きれいな大団円を迎えたわけではなく、延々と続くかに見えた設定コントは、連載開始から3年半で突然の終幕を迎えた。
本作は掲載誌を代表する程の売り上げを誇ったベストセラー作品だった。そのため、編集者が人気作を打ち切るわけがなく、著者・古谷の意志による終了と受け取る方が自然である。古谷が新しい方向性を模索し始め、代表作である本作1作品のみにこだわらなくなっていた事は、この連載終了劇とその後の作品からも明白であろう。ギャグ漫画の頂点を極めた古谷が、その頂上から自ら降りて別な次元を目指した、と言ってもよい。
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以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
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[編集] 評価
1997年と1998年に、手塚治虫文化賞の候補になるが、受賞には至らなかった。
著者・古谷は本作以降、純粋な意味でのギャグ漫画は描いていない。ギャグも笑いもあるのだが、作品全体はシリアスである。そして古谷は、“人間のより暗い部分を見せつける作品”と言う方向性で作品を描くようになっていった。
吉田戦車の『伝染るんです。』以降、難解でマニアックな作品が主流になったギャグ漫画に対して、待ったをかけた作品と位置付けられる。馬鹿馬鹿しいコメディに拠る圧倒的な笑いが齎す爽快感や醍醐味を、再確認させた。
[編集] 刊行書
講談社。ヤンマガKCスペシャル。全13巻。B6判。ソフトカバー。
[編集] アニメ版
TBS系で、1995年にテレビアニメ化された。全26話。放映当時はまだ深夜アニメ自体があまり世間に認知されていなかったことから、下ネタやブラックなギャグなどの自主規制、改変が多々にあった。また相当な低予算だった様で作画の質も極めて低く、原作特有の間やテンポなどを再現出来なかった事もあり、原作のファンからの評価は決して高くない。原作の作中(8巻)でもアニメ版の出来を作者自ら批判するような描写があった。
このアニメ版をベースにアクレイムジャパンよりゲーム化の企画が発表されたが、その後何も情報が無いまま立ち消えとなった。
尚、1997年9月から12月まで、深夜番組『ワンダフル』内のワンダフルアニメ枠で再放送された。
[編集] スタッフ
原作:古谷実
企画:田旗ひろし(キティ・フィルム)
監督:波多正美
シリーズ構成:富田祐弘
キャラクターデザイン・作画監督:田中穣
撮影監督:渡邊英俊(ティ・ニシムラ)
撮影:ティ・ニシムラ
美術監督:西倉力(スタジオじゃっく)
背景:スタジオじゃっく
音楽:星勝
音楽プロデューサー:辻畑鉄也
音響監督:小林克良
効果:横山正和
整音:田中章喜
音響制作:AUDIO PLANNING U
録音スタジオ:APU MEGURO STUDIO
編集:本田伴子(北斗映画)
タイトル:マキ・プロ
現像:IMAGICA
文芸担当:岩田弘
制作担当:光延青児(スタジオ雲雀)
宣伝担当:鈴木慎治(TBS)
アシスタントプロデューサー:多賀徹
アニメーションプロデューサー:室永昭司(キティ・フィルム)
プロデューサー:源正哲雄(TBS)、山川紀生(キティ・フィルム)、波多野恒正(グルーパープロダクション)
アニメーション制作協力:スタジオ雲雀
アニメーション制作:グルーパープロダクション
製作・著作:TBS、キティ・フィルム、ホリプロ
[編集] サブタイトルFX 取引
その1 校舎の六人/その2 地上げ教師の陰謀
その3 不完全燃焼男/その4 虫けらの逆襲
その5 ダンゴ虫のように/その6 ツンツン娘
その7 買い物ブギ/その8 夏い暑
その9 おサルな合宿/その10 呪われたかもしれない竹田 FX
その11 卓球歴六十年の技/その12 それぞれのヤル気
その13 稲中VS岸中/その14 フリーセックス券の行方
その15 ラブコメ死ね死ね団登場 (前 編)/(後 編)
その16 うばわれた初恋/その17 ダメ人間共同体
その18 着せかえ人形/その19 超人TANABE
その20 一攫千金男 (前 編)/(後 編)
その21 柴ちゃんの部員更生計画/その22 サバイバル
その23 友情/その24 ぼくの好きなつとむ君
その25 土曜のウサギ/その26 腰抜け男
その27 おみそ/その28 チビ
その29 ドクター前野「オレがやらずに誰がやる」大作戦 (前 編)/(後 編)
その30 前野、幸せをつかむ/その31 前野、ひと皮むける
その32 相方はどこだ? (前 編)/(後 編)
その33 不幸な兄妹/その34 それ、ください
その35 川/その36 引退 FX
その37 借金王/その38 炎のレイパー
その39 侵略/その40 大空に向かって
その41 根性あります/その42 激写!
その43 にせドランカー/その44 竹田、おっぱいをもむ
その45 急募 (前 編)/(後 編)
その46 ダンディ校長/その47 流れ者
外国為替
[編集] 主題歌
初代OP『しゃにむにシェイクシェイク』
歌:SWITCH/作詞:尾上文/作曲:大沢誉志幸/編曲:SWITCH
二代目OP『満員電車ひとめぼれ』
歌:SWITCH/作詞:尾上文/作曲:井上大輔/編曲:SWITCH、松浦晃久
初代ED『いつになってもいつまでも』
歌:THE ZIP GUNS/作詞・作曲:トシタカ/編曲:中村哲、THE ZIP GUNS
二代目ED『BOOING』 外為
歌:岩下京子(上原さくら)/作詞・作曲:立花海/編曲:星勝
TBS系 ワンダフル内アニメ枠
前番組 番組名 次番組
- 行け!稲中卓球部
(再放送) セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
[編集] パチンコ
2008年にサンセイR&Dよりパチンコ台、『CR行け!稲中卓球部』がリリースされ全国のパチンコ店に設置されている。なお大当たりラウンド中には筋肉少女帯の『踊るダメ人間』、『戦え!何を!?人生を!』が流れる。
FX
講談社漫画賞一般部門
第19回 平成7年度
『花田少年史』
一色まこと
第20回 平成8年度
『行け!稲中卓球部』
古谷実
第21回 平成9年度
『ドラゴンヘッド』
望月峯太郎
この項目「行け!稲中卓球部」は、アニメに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています(P:アニメ/PJアニメ)。
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